混同されやすい精神科と心療内科の違い


2017年06月14日 16:45


「お腹が痛くて学校に行けない」こんな症状を訴えるお子さんがいます。
親御さんが心配になって総合病院を受診して、胃カメラやレントゲン検査をしてもどこにも異常なし。
患者本人に話を聞いてみると「最近、友達と上手くいっていない」と、お腹の痛みがこころの病気に起因している事が分かります。

そうなると駆け込むのは精神科や心療内科になりますよね。
ところがここで親御さんは悩みます。
「うちの子供は精神科に行けばいいの?それとも心療内科?」
この二つの科は似ているのですが、実は大きな違いがあります。

精神科と心療内科は混同されやすいため、ここで二つの診療科目の差をまとめてみましょう。

精神科医の仕事内容

精神科で扱う病気は、主にうつ病や統合失調症、双極性うつ病などのこころの病を取り扱います。
これらの病気になると一般的に「意欲が湧かず一日中気分が落ち込む」「幻覚や幻聴に悩まされる」「明るい気分の時と暗い気分の時の差が激しい」などの症状が出ます。

うつ病も症状が重くなると自殺を考えるようになり、現代では年間多くの方が精神疾患が原因で自ら命を絶っています。
精神病を発症している患者は心の中に大変な苦しさを抱えていますので、それをカウンセリングや服薬、各種セラピーで緩和してあげる、寛解出来るようにフォローするのが精神科医の大きな役割。

治療を成功させるには医師と患者の信頼関係が不可欠ですので、「あなたの病気は他人事」という姿勢では患者の信頼は掴めません。
このように治療を成功させるには精神科医の人柄や優しさなども必要です。

心療内科医の仕事内容

精神科がうつ病や統合失調症、双極性うつ病、認知症などの病気を治療するのに対し、心療内科はストレスが体に及ぼす症状に注目します。
勉強の成績が落ちて学校に行きたくない、学校に行こうとすると動悸がする、お腹が痛くなる、頭が痛いなどの症状が出ると「こころの病」である可能性が高くなります。

他の病院で臓器そのものに異常がない場合は心療内科を受診し、ストレスやプレッシャー、精神的な落ち込みなど心の状態をチェック。
ストレスにより様々な症状が出ているとなれば、症状に合った薬を処方したり、カウンセリングで患者の気持ちを楽にするなどの治療を行うのが、心療内科医の主な仕事です。

精神科クリニックの診療科目

近年において精神科クリニックでは、精神科と心療内科の二つの科を併科している所が多くなっています。
医師の転職でクリニックに転職を希望する際は、上記のように二つの診療科目を診察出来る医師のほうが有利になります。

ただどちらにしても精神科は、医師の人柄や傾聴力分析力が不可欠。
信頼される医師になるためには、まず第一に患者の言葉をよく聴く事が重要です。